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3万本を植樹 MOTTAINAI GREEN PROJECT 最新リポート2023

MOTTAINAIキャンペーンへの協賛金や寄付金でグリーンベルト運動(GBM)がケニア山麓で進めている植樹・育樹活動「MOTTAINAIグリーンプロジェクト」はスタートから15年を迎えた今年、新たに3万本の苗木を植樹しました。植えられた苗木は累計で計394万本を超えました。

ケニアをはじめ、アフリカ東部一帯は近年、雨不足に悩まされ、農作物への影響も心配されています。GBMは昨年5月から6月にかけて植樹活動を行う予定でしたが、例年は大雨期にあたる3月から4月にかけて十分な降雨がなかったため、植樹を断念せざるを得ませんでした。

今春は雨にも恵まれ、5月から7月にかけてサガーナ川の上流近くにあるチュカの森で、12ヘクタールの劣化した森を整備しました。同時に地元の育樹グループと連携し、3万本の在来種の苗木を育て、植樹の態勢を整えました。

苗木の集積所

植樹活動に従事したのは女性が中心です。多い時で580人の地域住民が臨時に雇用されました。

まず、5月22日から26日にかけて区画整理が行われ、12ヘクタールの土地を2ヘクタールに区割りしました。次に下草刈りを行い、ランタナ・カマラやモーリシャスイバラなどの低木を取り除き、穴掘りや植樹活動のための道を確保しました。

続いて、植樹用の穴を掘りました。生い茂っている雑木は根が太く、四方に張り巡らされているため、除去が困難なものもあり、その影響で目標とする3万個には届きませんでしたが、2万2800個の穴が出来上がりました。

苗木を手にする女性たち
掘られた穴に植樹する住民たち

苗植えは5月30日から6月1日の3日間、ケニア林業局や地域の森林協会の支援も得て行われました。ケニア森林局は苗を植樹地点に運ぶトラクターのほか、ゾウの侵入を防ぐ武装レンジャーを提供しました。森林協会は地域住民の臨時雇用を支援したほか、森林警備隊などと連携しながら、作業に従事した住民たちの安全確保を図りました。

植林を通じた森林保全という目標に向けて、ケニア林業局とグリーンベルト運動がどのように提携しているかを説明する両者のスタッフ

残りの7200本の苗木はいったん仮設の苗床に保管されました。

その後、ケニア森林局は植樹場所として、ヌジュリ地区を指定。GBMは6月30日と7月1日にヌジェリ地区で7200本の植樹を行い、予定していた3万本の植樹を終えました。

自然の「給水塔」(Water Tower)と呼ばれるケニア山の生態系システムを支えるGBMの植樹活動の重要性はますます高まっています。GBMは4カ月後に除草を行い、今後3年間、3人のグリーン・ボランティアを雇って、苗木のアフターケアをする予定です。GBM副理事長のワンブイ・ムティーさんは、「この植樹プロジェクトへのご支援に、地元コミュニティを代表してお礼を申し上げます」と話しています。

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