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【毎日新聞掲載記事】MOTTAINAIもっと:購入型クラウドファンディング、スタート!地方の夢、応援します

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インターネットで広く資金を集め、地域の特産品を商品化したり、新たなプロジェクトを応援したりする
購入型クラウドファンディング「MOTTAINAIもっと」のインターネットサイトが12月1日、オープンした。
毎日新聞社と伊藤忠商事、全国153の信用組合が加盟する全国信用協同組合連合会、ミュージックセキュリ
ティーズの4者が提携して運営する。
資金提供者には、工夫をこらした製品やサービスが提供され、「埋もれたままではもったいない」夢の実現
に貢献できる。地域発のユニークなアイデアを紹介する。


◆シュトーレン  福島県会津若松市

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※日持ちするので、お土産や贈答品にもぴったりのシュトーレン

「会津の銘酒と特産の柿を使った極上のパン菓子に、復興への思いを乗せて全国に届けたい」。
福島県会津若松市の「ホームベーカリーコビヤマ」代表、小檜山和馬さん(33)が創作したのが
「會津が香るシュトーレン」だ。特別本醸造酒「会津娘」で、皇室献上品でもある「会津みしらず柿」
のセミドライフルーツやナッツ類を漬け込み、生地にたっぷり練り込んで焼き上げた新作はすっきり
とした甘さの一品に仕上がった。

「会津の特産品を生かした世界に通用するお土産を作りたい」。小檜山さんの希望に、会津商工
信用組合(酒井幸一理事長)が協力し、造り酒屋「高橋庄作酒造店」、加工食品業「白虎食品」
とのビジネスマッチングが実現した。

東日本大震災直後は「物流が滞り小麦粉が手に入らなかった」と小檜山さん。高橋庄作酒造店の
高橋亘さん(43)は「酒を仕込む土蔵が傾き、壁が崩落」し、白虎食品の中島茂雄専務(40)も
「地元の旅館が避難先となったため、ドライフルーツのようなお土産の納入がストップした」と
語るなど、苦難が続いた。

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※「會津が香るシュトーレン」を創作した小檜山さん(中央)と高橋さん(右)、中島さん

シュトーレンはもともとドイツのクリスマス菓子。クリスマスまで少しずつスライスして食べるのだと
いう。フルーツにつけたお酒がパン生地に少しずつ行き渡り日ごとに熟成度が増す。「日持ちするので、
お土産や贈答品にぴったりです」と小檜山さんは語る。

「地元の中小事業者のがんばりが真の復興につながる。今回のような出会いを大切にしていきたい。
『会津に行ってみたい』と思われるようなお土産になれば」と、3人は願っている。【山口昭】

・目標額 50万円
・特典例 支援額6000円で、シュトーレン(小)300グラム、特別本醸造酒「会津娘」720ミリリットル、
「みしらず乾燥柿」など(限定50セット)。


◆無農薬トマト  愛知県田原市

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※無農薬トマト「とまとのこころ」を栽培する青山智行さん

愛知県東部に位置する渥美半島は、気候の穏やかさから常春半島とも呼ばれる。
ここで農産物栽培に取り組み「質と規模で日本一の農業生産集団」を目指す株式会社「マーコ」。
社長の青山智行さん(45)は「常春渥美から安心安全な農産物を届けたい」と話す。

力を入れているのが無農薬トマトの栽培だ。絶対不可能と言われた無農薬リンゴの栽培に成功し、
「奇跡のリンゴ」と話題を集めた青森の農家・木村秋則さんに指導を仰ぎ、試行錯誤を続けた。
手応えをつかんだ2年目、「とまとのこころ」という商品名をつけた。今も緊張の連続だという。
「温度調節や水・土壌管理。一日でも手を抜いたら、こいつらは許してくれないんです」。
4年目の今春、地元・田原市が認定する「渥美半島たはらブランド」に選ばれた。
ほのかな甘みが消費者からも支持されている。

それでも挑戦は続く。「とまとのこころ」は手間がかかる上に収穫量が少ないため、普通のトマト
の約1・5倍の値段で売っているが、その分、ヘタが取れているだけでも市場には出しづらい。
「せっかく育ったトマトを食べてもらえないのは、もったいない」との思いから「トマト餃子
(ギョーザ)」の開発を思い立った。乾燥させたトマトを皮やあんに練り込んで、冷凍にして
売る計画だ。加工品にすれば、年中、消費者に届けられるようになる。

1月中旬。渥美半島では1000万本を超える菜の花が咲き出し、約2カ月半にわたって「菜の花まつり」
が開かれる。「まつりに間に合うように完成させ、試食販売したい」。計画を聞いた豊橋商工信用組合
の経営支援部長・川崎義雄さん(65)と福江支店長の朽名正秀さん(42)がクラウドファンディングの
活用による開発・宣伝を提案した。「渥美発の商品をより多くの人に知ってもらいたい」。
思いは一致している。【高木諭】

・目標額 80万円
・特典例 5000円で、「とまとのこころ」1キログラム、トマト餃子=来年1月からサイトで募集開始

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■クラウドファンディングとは

英語の「クラウド(群衆)」と「ファンディング(資金調達)」をつないだ言葉で、インターネットを
通じて多くの人から広く資金を集め、地域の事業者や起業家などのアイデアや夢を実現させるサービス。
(1)投資型(2)購入型(3)寄付型の3種類に分かれる。

「MOTTAINAIもっと」は購入型。
資金を提供した個人(サポーター)には、支援額に応じて発案者(プロジェクトオーナー)から商品や
サービスなどの特典(リターン)が送られる。
プロジェクトオーナーは、目標金額が集まれば資金提供を受け、事業資金などに充てることができる。


◇「MOTTAINAIもっと」のスキーム

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