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2008.02.06【ケニアを救おう!】 混乱ケニアをマータイさん語る

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(写真=焼き打ちされた教会の前で立ち尽くす村人たち=1月7日、白戸圭一撮影)

◆現地の声◆
ケニア大統領選をめぐり対立してきたキバキ大統領と野党「オレンジ民主運動(ODM)」のオディンガ候補が首都ナイロビで直接会談し、暴力停止などで合意した。しかし、選挙結果について勝利の既成事実化を急ぐ大統領側と、不正選挙を訴えるODM側の対立は解けないまま、予断を許さない状況が続いている。ケニアの現状とノーベル平和賞受賞者のワンガリ・マータイ氏の近況について報告する。

 「1月2日に仕事でナイロビを訪問した際は、警察官と群集の小競り合いがいたるところで起きていた。現地では、警察官はデモには発砲も辞さない厳しい態度で臨むよう指示を受けていると噂されており、緊張感がみなぎっていた」
 ケニア南東部の都市モンバサで活動する映像作家の山下弘之さんは現地の状況をこのように説明する。「ナイロビ市内では焼けた住宅もみかけた。ナイロビには、アフリカ最大級のスラムといわれるキベラ地区など都市に流入した地方住民のスラム街があり、デモに伴って暴力沙汰が発生しているようだ」とも。

 昨年12月30日に発表された選挙結果をめぐっては、「不正選挙」を訴えて再選挙を求めるオディンガ氏に対し、キバキ大統領は選挙の正当性を主張。対立から反大統領派の暴動が各地で発生した。
 混乱が激しかったのは、西部リフトバレー州。もともとほかの部族が住んでいた場所にキクイ族が入植した経緯があるリフトバレー州では、この混乱に際してほかの部族がキクイ族の排斥運動が活発化し、住宅や商店が襲われている。ほかにもリフトバレー州に隣接するニャンザ州やモンバサを含む海岸州などで被害が発生し、死者が700人近いとの報道もある。

 キバキ・オディンガ両氏は1月24日、アナン前国連事務総長を仲介役に首都ナイロビの大統領官邸で会談、暴力停止や交渉継続などで合意したが、選挙結果に関する基本的な対立点の解消には至らず、緊張は続いている。

 ケニア国内には40以上の部族があり、最大勢力のキクユ族でも全人口の2割程度を占めるに過ぎない。ただし、経済的に成功しているキクユ族に対する反感から、キクユ族対反キクユ族包囲網の対立が今回の騒動の背景にある。現地では、キクユ族に限らず、デモに伴う混乱に巻き込まれる事を避けて出歩くのを控える人が多いという。

 こうした一連の騒動について冷静な見方もある。長年ナイロビで教育関係に携わる日本人男性は「デモに伴って一部に死者やけが人などの被害が出ているが、部族全体を巻き込んでの血を流し合うような敵意、憎しみの連鎖には至っていない。デモに伴う混乱はキベラ以外のスラムでも起きているがナイロビのすべてのスラムでではない」とし、暴動が限定的なものとみている。
 男性は「スラムの子どもは大人から差別意識を植え付けられるが、学校では『あなた方は部族の隔てを越えてケニヤ国民として共に生きる努力をしなければならない、と教えている」という。
                                                   【山本建】


◆SAVE KENYA ケニアを救おう!◆

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(写真=満開のサクラの下でスピーチするマータイさん=昨年4月29日、秋田県美郷町で山田茂雄撮影)


 毎日新聞MOTTAINAIキャンペーン事務局は混乱するケニア社会を支援するため募金活動「SAVE KENYA」を開始しました。期間は2月末まで。募金はノーベル平和賞受賞者のワンガリ・マータイさんが率いる非政府組織(NGO)「グリーンベルトムーブメント」(GBM)が始めた難民支援「Peace Tent」プログラムに送金します。

募金口座は「郵便振替口座00180-3-2800(株)毎日新聞社」で、通信欄に「ケニア支援募金」と明記してください。

 ケニア大統領選挙をめぐり対立しているキバキ大統領と、野党「オレンジ民主運動(ODM)」のオディンガ候補による会談が行なわれ、暴力停止で合意しましたが、選挙結果に対する基本的な対立点は解消されていません。混乱による犠牲者は約1カ月で1000人に近いという現地からの報道もあります。
 マータイさんは事務局の電話インタビューに対し「GBMへの日本の皆さんの支援に感謝している。今回の混乱はケニアの民主主義の危機であり、私たちケニア国民を支援し、勇気づけてほしい」と話しています。(MOTTAINAIキャンペーン事務局)

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