クローズアップ

基本はふたつだけ。「ひとつ結び」と「真結び」を覚えましょう。

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風呂敷といえば、 何か箱をつつんだり、
着物や布団を収納のためにつつんだりすることを思い浮かべるかもしれません。

しかし風呂敷の使い方・結び方って、じつはもっとたくさんあるんです。

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手提げバッグにしたり、肩掛けのバッグにしたり、

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つつむものは四角いものも丸みのあるものも、ワインボトルのような長細いものもつつめますし、

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運びやすさや贈るときの美しさ、様々なシーンに合わせた多様な結び方があります。

いろいろあると難しそうに見えますが、
これらは全て、たったふたつの結び方からできているのだとか。

基本をちゃんと覚えるだけで、バリエーションは無限に広がる。
今回は「ひとつ結び」と「真結び」という、基本の結び方について
東京・原宿にある風呂敷専門店、 「むす美」の山田悦子さんに教えていただいてきました。

「ひとつ結び」の結び方

まずは「ひとつ結び」からです。
「ひとつ結び」とはその名の通り、 風呂敷の一つの角を単独でむすぶ結び方です。

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まずは風呂敷の角を持ち、端からふろしきを細くしごいていく。

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結びたい位置で、くるっと輪っかをつくります。

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角の先を手前から輪っかにくぐらせたら......

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完成です。
こちらは輪っかをつくって通すだけなので、比較的簡単ですね。

「真結び」の結び方

基本の結び方、ふたつ目は「真結び」です。

風呂敷の角ふたつを持って、2回結ぶものなのですが、
上手くやらないと、結び目が風呂敷に対し直角になってしまいます。

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(こちらは山田さんに教わりながら、ライターがやってみた際の失敗例。)

結んだ角の先が風呂敷に対し直角になっていますね。
これは真結びではなく「たて結び」という結び方になっています。
この「たて結び」はほどけやすくて、不安定なので風呂敷の結び方では、使いません。

きれいに「真結び」をつくるコツは、 ふたつの角の「手前」と「奥」の角を意識することなのだとか。

正しいやり方は......

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風呂敷の角を細く持ったら
(写真ではわかりやすいように違う色の風呂敷2種類を用いています)

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左でもった角を手前に、右でもった角を奥にクロスさせます。

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そのままくるりと1度クロスします。

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次に、絡まっている部分より、手前にある右(黄)の先端を左側に傾ける、

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左にあった奥の角(赤色)を上からかぶせるようにして、輪に通す。

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輪っかに通した先端を均等に引っ張り、左右の結び目を整えたら「真結び」の完成です。

写真で見ると工程が多く感じるかもしれませんが
角の「手前」と「奥」を意識して2回結び目をつくるだけです。

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失敗して「たて結び」をしてしまったライターも、
コツを意識するときれいな真結びをつくることができました。
結んだ角の先と風呂敷の生地がきちんと平行です。

ちなみにこの「真結び」というのは一度結んだら決してほどけず、かつ、
ある方法をとると簡単にほどける という結び方らしいのです。

あれこれ力を込めて引っ張ってもほどけませんが、

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左手で持った布と同じ方向の角を右手で持ち、

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そのまま右手で持った角を、右方向に水平に引っ張ります。

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結び目の部分を右手で軽くもったら、

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右方向へ右手を引き抜きます。

全くほどけなかった「真結び」が、この方法だと一瞬でスルッと抜ける。
たったこれだけなのにやってみると「手品みたいだ!」と笑ってしまうような不思議な楽しさがありました。

「ひとつ結び」を2回、「真結び」を1回で、
「シンプルバッグ」がつくれます。

それでは最後に、この「ひとつ結び」と「真結び」だけで簡単につくれる万能バッグをご紹介します。
このバッグのいいところは、中身が四角くても、丸くても、形状問わず柔軟にフィットするところ、
そして安定して運ぶことができるところです。

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まずは風呂敷の角と角を合わせて、三角形に折ります。

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下側ふたつの角をひとつ結びにしたら、

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上を「真結び」にすれば完成です。

カバンに風呂敷を1枚入れておけば、 思いがけず荷物が増えたときでも
1分とかからず、万能バッグをつくることができます。

今後もMOTTAINAIでは様々な風呂敷の使い方をご紹介していきますので ぜひご期待下さいね!


*関連読みもの*
「MOTTAINAI」と「つつむ」に通ずる、「Respect」のこころ。
バスマットであり、「つつむ」もの。奈良時代から使われる風呂敷のルーツ。
風呂敷は日本古来の文化から、エコの文化へ。



*今回の記事に関係するMOTTAINAIグッズ*


*ご協力いただいたのは*

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