MOTTAINAI 事務局便り
2009.04.30
インタビュー:大塚潤(社会起業プロジェクトチーム「SOL」代表)
若者文化発信の街・渋谷から、傘のリユースカルチャーを発信しようという取り組みが進められている。社会人1、2年生や大学生による社会起業プロジェクトチーム「SOL」(大塚潤代表)による「シブカサプロジェクト」がそれだ。MOTTAINAIキャンペーンではシブカサプロジェクトに賛同し、首都圏で毎週末開催する「MOTTAINAIフリーマーケット」で使用済みのビニール傘を回収し、SOLに寄付している。代表の大塚さんに話を聞いた。
◇なぜ傘なんですか。
「仲間の一人がなにげなく口にした『傘買うの、めんどくさくない?』という問いかけがきっかけでした。確かに値段の高い傘を買っても無くすことがあるし、安いビニール傘はすぐごみになってしまう。調べてみたら日本は傘の消費量が世界一と分かり、それなら傘の再利用(リユース)を進めるようなビジネスモデルもありなんじゃないかと思いました」
◇ビジネスモデルですか。
「いまシブカサを媒体にいろんな広告を募っています。傘に広告をシールにしてはれば、それを差している間、利用者の目に留まります。映画や音楽などの広告媒体に適しているのではないかと考えています。現在、企業の方からも問い合わせをいただいています」
◇具体的な取り組みはどんなものですか。
「寄付の申し出があった企業などに出向いて回収し、きれいにして『SHIBUKASA』シールをはり、取り組みに賛同してくださるお店に置かせていただいています。現在、渋谷区内に35店舗あります。傘は所有権の問題などをクリアするため、今のところ、無色透明のビニール傘に限っています」
◇シブカサ自体がごみになったりしませんか。
「それを防ぐために傘を返却してくれた方には、1回につきエコマネーの一つ『アースデイマネー』50円分のチケットを差し上げます。これまで返却率は約10%。ネットで調べた範囲でいうと、米国の取り組みで約2%という数字があってシブカサは成績のいいほうだと思います」
◇SOLについて教えてください。
「もともとは株の勉強会でしたが、社会起業に関心を持つようになって調べてみたら、その当時はほとんど何も情報がなかった。それなら自分たちで情報サイトを作っちゃおうということでオフィシャルサイト『sol.net』=下記=を立ち上げました。社会起業ビジネスって大きいところでも年商数千万円なんですよ。これって、市場がまだまだ成長するってことじゃないですか」【聞き手・山本建】
●ビニール傘の寄付については、「地球環境パートナーシッププラザ(GEIC)」(〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5の53の70、電話03(3407)8107)。シブカサプロジェクトでは、随時ビニール傘の寄付を受付中。
<大塚潤プロフィール>
東京都出身。青山学院大在学中の07年5月、仲間と社会起業するための集団「SOL」を創設。同12月から「シブカサプロジェクト」に取り組み、08年12月のエコプロダクツ展に出展した。
2009.04.13
インタビュー:デニス・N・O・アウォリ(駐日ケニア特命全権大使)
MOTTAINAIキャンペーンへの協力を含め、日本とケニアの友好親善に貢献したデニス・アウォリ駐日ケニア特命全権大使が任期を終え、4月中旬に帰国する。5年半に及ぶ日本での生活を振り返ってもらった。
◇日本での思い出は?
「本当に充実した5年間でした。05年の京都議定書の発効に立ち会うことができ、同年の愛知万博にケニアブースを出展したり、昨年の第4回アフリカ開発会議(TICAD4)で紅茶やコーヒー、花、観光にかかわるシンポジウムを開催したりしました。任期中に2度、本国からキバキ大統領を迎え、日本とケニアの友好関係の構築に貢献できたと思います。そして、ケニアと日本を結ぶMOTTAINAIキャンペーンに大使としてかかわることができました」
◇「もったいない」という日本の言葉を知った時、どんな感想を持ちましたか。
「素晴らしいコンセプトで、マータイ博士がこれを世界に広めようと思い立ったのも当然だと思いました。ケニアでも資源や物を大切にするMOTTAINAIという考え方は十分に受け入れられるでしょう」
◇ケニアではどのようなことが環境問題となっていますか。
「ケニアでは、広大な森林が切り開かれ、乾燥化や水の汚染などさまざまな環境問題が起きており、国民の関心も高い。マータイ博士はこうした国内の問題にいち早く対応していますが、ケニア共和国政府も国土の10%を森林に回復しようというプロジェクトに取り組んでいます。(ナイロビに本部を置く)国連環境計画(UNEP)も以前から森林プログラムを進めており、川や湖、海も少しずつだが良くなってきています。フラミンゴの飛来で有名な観光地ナクル湖は周辺の都市化で汚染が進んでいましたが、日本の技術援助により、少しずつ改善しています。最近はフラミンゴだけでなく、ペリカンも戻ってくるようになりました」
◇ケニアといえば、オバマ米大統領の父親の故郷です。ケニアは大いに盛り上がったようですね。
「私は昨年11月、福井県小浜市で日本の皆さんが米国の大統領選でオバマ氏を応援する催しに参加し、松崎晃治市長にオバマ氏の故郷に近いキスム市長からの親書を手渡しました。1月には、米国で開かれた大統領就任式にも出席し、ケニアの血を引く米国のリーダーが誕生する瞬間を目の当たりにしました。ケニア本国でも、国民的な盛り上がりを見せたようです。このことが機縁となって、日本とケニアの交流がさらに深まればいいですね」
◇日本の自然や環境で印象に残ったものを挙げてください。
「元旦に皇居で開かれる新年祝賀の儀に招かれた際、雅楽の調べを堪能しました。それから春の桜、7月に訪れた長良川(岐阜)の鵜飼も美しく、興味深かった。四季折々の美しさに触れることができたのは、私にとって素晴らしい喜びでした」
◇ケニアに帰国後も日本にかかわるお仕事に就くと聞きました。
「帰国後、私は東アフリカトヨタの会長などに就きます。それと個人的に日本とケニアを結ぶパートナーシップフォーラムを設立する予定です。また日本を訪れることになるでしょう」
【デニス・N・O・アウォリ プロフィール】
ケニア西部ブシア出身。「東アフリカトヨタ」顧問を経て、03年10月に駐日特命全権大使として着任。帰国後は「東アフリカトヨタ」会長および総合商社「豊田通商」顧問に就任する。05年のワンガリ・マータイさん来日やその後のMOTTAINAIキャンペーンに尽力した。学生時代からラグビーで体を鍛え、ケニアと隣国ウガンダでラグビー協会の会長も歴任している。
| 2013.05 |
|---|
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | |||
| 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
| 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
| 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
| 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |






当サイトへのリンクバナーです。