MOTTAINAI通信

2008.02.29

モッタイナイの街から:移動支局・津島 リサイクルステーション 

 ◇地域変えて地球救う
 ショッピングセンターの駐車場などを利用して、古紙や古布、アルミ缶などを回収する、リサイクルステーション。津島市でも昨年4月から、ヤマナカ 神守店の駐車場(津島市蛭間町)で、古紙や古着、陶磁器製食器、ペットボトルなど7品目を回収しています。「市の中心部でもやってほしい」との声が相次ぎ、 4月からは、津島市津島のヨシヅヤ津島本店の駐車場でも行います。
 ステーションは、ごみの減量に取り組むNPO法人「中部リサイクル運動市民の会」(事務局・名古屋市中区)が、91年から自主的な環境運動として 始め、現在、名古屋市内では、43カ所で年間4000トンを回収しています。集められた資源ごみは、それぞれ回収業者に運ばれます。ステーションで仕分け作業 する人を市民リサイクラーと呼び、会場の設置や分別指導、市民とのコミュニケーションをしている。名古屋市以外での取り組みは津島市が初めてだそうです。
 津島市のステーションにはリサイクラー5人が登録。毎月第1、3土曜日の午前10時から午後2時まで回収する。リサイクラーの成田鉄広さん (72)=同市越津町=は「少しでも地球のために役立ちたい」と笑顔で話しています。回収日はテントやのぼりを設置し、資源ごみを運んできた車が近づいてくると一 緒に降ろすそうです。
 ステーションを始めて約1年。成田さんは「初めは手探り。女性はごみの仕分けをしてくるが、男性はあまりしていない。持ち込んでくる人とコミュニ ケーションを取って顔見知りになれば、資源選別にも詳しくなるし、回収もスムーズになる。何より本人にも、環境に貢献していると実感がわいてくるはず」。
 乗用車で持ち込んだ七宝町の主婦、市川弘恵さん(39)は「友達に教えてもらい、初めて来ました。少しでも環境に役立ちたい。これから利用していきたい」と話しています。
 持ち込まれる陶器などの中には、新品もあり、眺めて気に入ったものがあれば持って帰る人もいる。成田さんは「物のない時代に育ち、資源の大切さは 身に染みている。必要な人が使うのが一番いい。地域の環境問題を一つずつ解決し地域を変えていくことが、地球を救うことにつながる」と感じています。【木村 文彦】
毎日新聞 2008年2月29日

2008.02.27

モッタイナイの街から:移動支局・津島 雨水タンク 

 地域からの情報発信を目指す、毎日新聞移動支局「“モッタイナイ”の街、津島から−地域から考える地球環境−」が3月1日から1週間、津島市津島 のヨシヅヤ津島本店内モッタイナイショップで行われます。同ショップには、「MOTTAINAIキャンペーン」名誉会長のノーベル平和賞受賞者、ケニアのワ ンガリ・マータイさんも昨年4月に訪れました。支局開設を前に、行政、市民の環境への取り組みを紹介します。
【木村文彦】
 ◇花を育て大事に使う
 雨は大地に恵みをもたらしますが、道路の舗装化や下水道の整備が進み、あっという間に人の前から消えていく存在になりつつあります。その雨水を、ためて使おうという活動が広がっています。
 「もっと雨が降らないかなぁ」。津島市立東小学校の児童たちは、空を眺めることが増えました。南側校舎の一角に、廃棄された電気温水器を再利用した雨 水タンクがあります。校舎の屋根に降った雨は、雨どいに付けたバイパスを通り、雨水貯蔵タンクに水がたまる。水は花壇の水やりに使っています。
 雨水タンクに変身させたのは、名古屋市中川区の電気工事会社「ギオ」の戸谷義夫社長(59)。家庭などで使われる家庭温水器の寿命は10〜15 年。弁やセンサー、ヒーターなどが経年劣化で傷んでしまうため。しかし、断熱材が巻かれたステンレス製のタンクは、ほとんど傷みがありません。
 何かに使えないかと戸谷さんは考え、貯水タンクに再利用することを思い付きました。知り合いだった津島市の宇佐美清毅教育長に相談したところ、市内の 学校で雨水をためて使うことになりました。タンクは「あまがえる」と名付け、07年、同小学校にプレゼントした。現在、愛西市立草平小学校と七宝町立伊福小学 校にも設置しています。
 タンクは直径約70センチ、高さ約2メートルの円筒形。370リットル貯水でき、下部に付けた蛇口から水を出します。断熱材が巻かれているため冬で も凍りません。雨水がたまりやすいように、パイプに傾斜を付けるなど改良を加えました。戸谷さんは2カ月に1回、ボランティアでメンテナンスに訪れています。
 清掃時間になると、児童たちが、じょうろを使ってビオラやパンジーに水をやっています。同小2年の山田健太君(8)は「この水は自然の水だから花も 喜ぶよ。水道水を使うよりエコだ。僕らの力で地球温暖化を止めたい」と元気に話しています。暖房を節約しようと厚着したりして、エコを心掛けているそうです。
 大橋一弘教頭(50)は「雨水は日によって量が変わるので、ない日もある。水道の蛇口をひねれば水は出てくるという発想が変わり、水を大事に使う気持ちが児童に広がってきました。災害時に利用できる方法を考えたい」と話しています。
毎日新聞 2008年2月27日

2008.02.26

うちのこだわり:古民家再生、次世代へ−−愛知・七宝、林さん宅

 ◇屋根に天窓、壁に断熱材−−明るく、暖かく


居間から梁と壁、屋根裏の美しい模様が見える


新しいカウンターキッチンのある場所からは太い梁(はり)が茶色い大黒柱とがっちり組み合うのが見えます。天井裏に使われた割り竹と杉皮の模様が美 しい。約120年前の明治時代に建ったという愛知県七宝(しっぽう)町の会社員、林武志さん(44)宅。120年の間、所々にその時代その時代の改修の手 が入っていたが、「古民家再生」型のリフォームで元の木材や壁の良さを前面に出しました。林さんは「古い環境と新しい環境がいい具合にミックスされた」と 満足そうです。
 
 「古い環境」の梁や柱、壁、屋根を支える骨組みは再生前は目立ちませんでした。再生を手がけた建築家の今井俊介さん(56)によると、昭和40年代に「典型的な昭和のリフォーム」を受けていたからです。
 
 土間だったスペースの壁や床に合板を張り、応接セットを置いて洋間にしていました。林さんの母晢子(てるこ)さん(75)は「あのころはみんな洋間が ほしかったのよ」と話す。台所も改修で合板だらけだった。それら「昭和の衣装」を除き、天井も取り払って吹き抜けにして、本来の木材の骨組みを強調した。 梁を1本購入したほかは、元からあった古材が使えました。「歴史が感じられる木材は素晴らしい。本物が持つ魅力でしょう」と林さん。
 
 今回の再生で加わった「新しい環境」は、床下や天井、壁に断熱材を入れたり気密化を進めたことです。屋根には天窓も設け、家全体の耐震性もアップさせました。
 
 再生前は約140平方メートルで全6室の間取りでした。壁の一部を取り払い、うち3室を約70平方メートルの大きな居間にしました。物置だった屋根裏部屋はおしゃれなフリースペースになり、3人の子供の遊び場所になりました。

存在感を増した大黒柱に手をかける林さん

 妻の久仁恵さん(41)は「夏の涼しさはそのままに、冬の寒さは改善されたし、明るくなった」と喜んでいます。


  ◇


 林さんは「新築すれば予算の関係で今より狭い家にせざるを得ない。生まれ育った昔の家の規模のまま、次の世代に引き渡したかった」と振り返ります。久仁恵さんも「長年続いてきた家を壊して新築するのはもったいない」と思っていたそうです。
 
 夫婦は本で知った今井さんに相談し、再生住宅の実例も見学した結果、「古さを生かしながら冬の寒さ、暗さを改善できる」とローンと手持ちの資金合わせて約3000万円をかけて再生リフォームをすることにしました。05年12月に着工し、翌年3月に完成しました。
 
 今井さんは、日本の古民家の住みにくさとして▽寒い▽暗い▽収納スペースが少ない▽プライバシーを保ちにくい−−の4点を挙げています。「限られた予算 の中でも優先順位を決めて工夫すれば古材を利用したリフォームができる。再生とは昔に戻すことでなく、住みよくすることだと思っている。そのためビニール クロスや合板は使わないが、断熱材などは取り入れる」と話しています。【大西康裕】

■+α
 
 ◇「耐震」に費用の3分の1


林さん宅の間取り(概略)。太線で囲んだところを一つの空間にしました。■が大黒柱。リフォーム前はカッコ内の3室に分かれていました
 
 林さんは耐震化も強く望みました。今井さんの対策の基本は足元を固め、上部は軽くすること。床下は全室、畳や床板を外してチェックし、必要なところに は新たに鉄筋コンクリートの基礎を作って支え直しました。屋根は瓦をやめて軽い金属板にしました。なくした壁もあるが、新しく設けた壁もあります。新しい収納スペースができたため大きくて倒れやすいたんすが撤去できたのも安心材料です。
 
 結果的に、全体の費用のうち約3分の1は耐震関係。今井さんは「引き続き使える木材がどれくらいあるかにもよるので、実際の費用は始めてみないと分からない。どう再生したいのか、予算はいくらなのかなどを専門家とよく相談してほしい」と話しています。

2008.02.26

ツバルに太陽光発電施設が完成−−関電など援助

 【フナフティ(ツバル)竹之内満】地球環境保全への貢献を目的に関西電力(本社・大阪市)などがフナフティ空港に建設してきた太陽光発電施設(約 40キロワット)が完成し21日、ツバル政府に引き渡されました。陽光パネル250枚余りを空港脇のサッカー場観覧席の屋根に設置し、主に近くの政府庁舎などに電気を供給します。

 07年9月に着工。総工費約5000万円は、関電と日本政府の草の根無償援助で賄われる。地球温暖化防止を主課題に、先進国の電力首脳有志でつくる会議(e8)の途上国支援策の一環。

 ツバルでは07年、計1800キロワットのディーゼル発電所が日本の援助で稼働したが、原油高でコスト増が深刻化。環境への配慮もあり、太陽光発 電建設を要請していた。この日は発電用パネルの前でイエレミア首相と関電の生駒昌夫常務が握手。ナタノ公共・産業相は「長期に二酸化炭素の排出を削減する 上、電力供給の安定化に有効で、日本に心から感謝したい」と述べました。


完成した太陽光発電所を祝うイエレミア首相=ツバル・フナフティで21日、竹之内満写す

毎日新聞 2008年2月22日 東京朝刊


2008.02.26

MOTTAINAI:宇都宮JCからスクールバス、ツバル児童が歓迎のダンス

 <もったいない>
 
【フナフティ(ツバル)竹之内満】潮位上昇で水没の危機にある南太平洋の島国ツバルに20日、宇都宮青年会議所(JC)=渡部修三理事長=からス クールバスが贈られました。首都フナフティ唯一のナウティ小学校では、児童約800人が歓迎ダンスを披露しバスの到着を祝いました。バスは南北約10キロの島内で 児童のために運行されるそうです。
 
式典にはイエレミア首相ら政府や町幹部も出席し、同JCの石下光良前理事長が「バスが多くの児童を幸せにすることを願っている」とあいさつしました。
フナフティのアンドリュー町長は「教育は常にツバルの子供の最優先事項。バスは本当に役立つ」と謝辞を述べました。

児童たちは「足跡がたくさん描いてある」 「モッタイナイはどういう意味?」などと話し、将来医者になりたいというナオミ・マヘウさん(13)は「嵐でも学校に遅刻しない。日本の子供にとても感謝 している。黄色いデザインもすてきで気に入った」と喜んsでいました。
 
イエレミア首相は「日本と宇都宮の人々には最大の謝意を表したい。厳しい天候の中での登校を余儀なくされているツバルの児童・生徒に大きな助けとなる」と語っていました。



到着したスクールバスに集まる子どもたち=ツバル・フナフティで20日、竹之内満写す

2008.02.26

ツバル支える日本人 港で新桟橋建設/作品撮影で取材 /栃木

 ◇港で新桟橋建設…隠木さん/作品撮影で取材…海南さん

 スクールバスの贈呈や太陽光発電所の設置ばかりでなく、地球温暖化の象徴・ツバルの支援に、日本は深くかかわってきました。ツバルに滞在し、新港建設やドキュメンタリー映画撮影に活躍する日本人を紹介します。【フナフティ(ツバル)宇都宮支局・竹之内満】

 東京の水産コンサルタント会社に勤務、今月19日にツバル入りした隠木俊人さん(44)は約1年かけ、フナフティ島中央部のフナフティ港で新桟橋を建設しています。

 現在の桟橋は1980年、豪州の支援で建設された。しかし築後28年を経て、土台内部の鉄筋が断裂するなど老朽化。4000トン級の貨物船が出入りするが、コンテナの重量が制限される状態です。

 このため、日本政府は総工費約9億円で、無償援助の手を差し伸べました。船が横付けされる部分は50メートルから80メートルに拡張され、大型船を係留できるほか、トレーラーの旋回が容易になります。

 完成は来年2月末の予定。隠木さんは現場にとどまり、「(当分)日本には帰らない」と話しています。過去、アフリカを主に東南アジアや太平洋の約10カ国 で港湾建設に携わってきました。ツバルについて「桟橋の維持管理がツバル人でできるかというと、現状では難しい。ツバル人の自助努力に任せるまでに至らないと思う。建設コストも高く、なるべく壊れない物を作るしかない」と決意を語っていました。

 一方、映像作家の海南友子さん(36)は今秋にも公開を目指すドキュメンタリー作品を撮影するため、2回目の取材を行っています。今回は1カ月滞在の予定。地球温暖化によるとみられる海面上昇により、ツバル、アラスカ島、ベニスという3島への影響を描くそうです。

 ツバルの現場を歩き、「足元が海水で満たされているという状態は、考えてみれば驚くべきこと。しかし、水没が日常化していて、住民があまりに慣れてしまったことに驚いた」そうです。「同じ島国の日本も同じ状態になったら、とみなに考えてもらえれば。ツバルはいわば『小さな地球』なんです」。海南さんはそう話しています。


潮の影響で水に沈む集会所=ツバル・フナフティで竹之内満写す

2008.02.18

MOTTAINAI:キッズ植林プロジェクト ツバキカンザクラ植樹/高知

 ◇生命の大切さ学んで−−吾桑小の子どもら20人

 子どもに植樹によって生命の大切さなどを学んでもらう「MOTTAINAIキッズ植林プロジェクト」が17日、須崎市桑田山の山里であり、子どもたち約20人が地元の名物、ツバキカンザクラ(雪割り桜)を植樹した。

 プロジェクトは、ノーベル平和賞を受賞した、前ケニア副環境相のワンガリ・マータイさんの来日を機に06年からスタート。全国で開かれており、今回は社団法人・県森と緑の会が主催し、ローソン緑の募金が費用を出した。

 この日は、地元の同市立吾桑小の子どもらが参加し、ツバキカンザクラの苗木75本を用意。冒頭、マータイさんの活動について説明を受けた後、くわやスコップを持って植樹。子どもたちは「花がすぐ咲きますように」などと言いながら、苗木に土をかぶせていった。

 ツバキカンザクラは地元住民が「地区の名物にしよう」と約10年前から植え始めた。今年は気温が低いこともあり、2週間ほど開花が遅れているという。参加した同小3年の山崎千聖君(9)は「くわが最初は使いにくかったけれど、上手に植えられました」と話していた。【服部陽】

2008.02.15

国連総会:「もったいない」意識を日本訴え 「気候変動」交渉進展へ決意

 【ニューヨーク小倉孝保】
日本政府は13日、気候変動をテーマにした国連総会の討論会で、温暖化対策に「最も重要なのは、『もったいない』の生活スタイルを(世界で)促進することだ」と演説した。環境に優しい生活様式を促進することで気候変動に「打ち勝たねばならない」と主張、浪費を廃した「MOTTAINAI(もったいない)」の重要性を訴えた。高須幸雄・国連大使が演説した。討論会は、インドネシア・バリで昨年12月に開かれた国連気候変動枠組み条約締約国会議を受けたもので、各国が意見表明を続けている。

 高須大使は演説で、MOTTAINAIの 具体例として、環境保護のための日本の高い技術を他国に移転する用意があると表明し、「もしも日本の効率的な発電技術を米国、中国、インドに応用すれば、 二酸化炭素の排出を、日本の年間総排出量と同じ約13億トンも削減することができる」と語った。そのうえで、国連を中心に気候変動問題で交渉を進展させる 必要性に言及し、「日本も今年の主要国首脳会議(G8)議長国として交渉進展のために貢献したい」と決意を表明した。
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2008.02.15

MOTTAINAI:白岡の「もったいない会」が会員募集 /埼玉

 <もったいない>
 ◇活動の輪を広げよう
 ◇古着利用した作務衣など、駅構内で展示会も
 白岡町の「もったいない会」(会員9人)が、活動の輪を広げようと会員を募集しています。町生涯学習「環境アカデミー教室」の受講者が02年、環境問題を中心に賢い消費者を目指そうと同会を発足させました。
 ノーベル平和賞受賞者のワンガリ・マータイさんと毎日新聞社が進めるMOTTAINAI運動に共鳴し、宇都宮市で開かれた「第1回もったいない全 国大会inうつのみや」にも参加。雑草で染めたスカーフを作ったり、冬至の夜に地球温暖化について家族で考えてもらおうと、小さなろうそくを無料で配るな どの活動を続けています。現在、JR宇都宮線白岡駅構内のミニギャラリーで、古い手ぬぐいを使った浴衣や着古した着物を利用した作務衣(さむえ)などを展示 しています。
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写真=JR宇都宮線白岡駅に展示された作務衣

 遠藤誠会長(60)は「のんびりした会で参加は自由。ごみ問題や温暖化について一緒に考えていきましょう」と話しています。展示会は12日午後4時まで。問い合わせは遠藤さん(電話0480・93・0791)。【中村和久】

2008.02.15

雑記帳:クマのえさにはもったいない?

◇山梨県富士吉田市の市民団体「獣害対策支援センター」が、クマや農作物被害を招く野生ザルなどの出没を防ぐためにボランティアでもいだ民家の柿の実を干し柿に加工しました。
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写真=クマのえさにしないため山里の民家の柿で作った干し柿

 ◇支援センターは07年6月、主婦や研究家らで設立。同年秋、柿の実を収穫できない市内の高齢者らに代わり「柿とり隊」を結成して約30人で1300個をもぎました。
 ◇50年余り、干し柿作りをしてきた地元の男性の指導で柿を干し、完成品を3個ずつ和紙に包んで柿の木の所有者らに無料配布しました。甘みは十分で、食べた人は「やっぱり、動物に食べさせるのはもったいない」。【藤野基文】

2008.02.15

みんなの広場:食品の無駄をなくす正直な販売

塾講師・片山拓朗/北海道函館市

 昨年は食品の偽装に揺れた一年だった。ミートホープのように悪質なものは別として、若干賞味期限が過ぎた商品をそのまま廃棄処分にしてしまうのは何とももったいないことで、もっと有効利用ができないものかと常々思っていた。

  そんな折、見た目が悪い、賞味期限が近いなどの食品を目玉にしたネットサイトやスーパーが、北海道内でも人気を集めているという。低価格の理由を隠すこと なく、正直に商品に明記していることが消費者の心をつかんだようだ。スーパーでは店員が「賞味期限が残り1カ月です」などと叫んで商品を販売し、さらに頭 や足が取れてしまったエビや足が折れたカニなどの海産物も安く提供されているらしい。
 消費者は食の安全に過敏になっている。しかし、うそのない正しい表示をして売り方を工夫すれば、食品を無駄にすることなく、通常より安く商品を提供することができる。このような動きはどんどん広がってほしいものである。

2008.02.14

使用済みのお皿や茶わん、マグカップに再生!

◇全国から年間40〜50トン、砕いて2割混ぜ込む−−焼き物の里・岐阜、愛知

全国一 の焼き物の里で愛知、岐阜両県にまたがる東濃地区から今春、MOTTAINAIマグカップセットが誕生する。全国の消費者から「捨てるのはもったいない」 と送られてきた使用済みのお皿や茶わんを砕いたリサイクル素材を2割混ぜ込んで焼き固めた。世界中から集めている焼き物用の土を節約できる上、ごみを出さずに済むのが売り物だ。


 MOTTAINAIマグカップを作ったのは、同地区を拠点に食器の加工販売を手がける株式会社「アイ トー」(本店・東京都港区)。リサイクル素材を使ったマグカップやお皿、ふた付きスープマグカップや小鉢などをセットで販売する。デザインは陶器の白地を 基調に、MOTTAINAIロゴをあしらった。


◇生産量が激減 
もともと愛知県瀬戸市や岐阜県多治見市は美濃焼の里として有名で、和洋食器は国内生産量の半分以上のシェアを持つ。低い丘陵を背に製陶工場の煙突が伸びる風景は日本人の心をなごませる風景だが、その焼き物の里にも時代の流れが押し寄せている。
 
コンビニエンスストアや百貨店で総菜を買ってそのまま食べる「中食」や外食が一般化して陶磁器を使う機会が減り、陶磁器中心だった結婚式の引き出物が多様 化したことに加え、海外からの洋食器が増えたことで国内の生産量は95年の3500トンをピークに現在は1200トンまで激減。窯元が閉鎖したり、規模縮 小に追いやられているという。


 ◇資源の循環目指し 
欧州メーカーと差別化し、消費者に購入してもらうため、地元企業などが中心となって 練り上げたのが環境に配慮し、資源循環を実現する「うつわの再生」プロジェクト。「グリーンライフ21」と名づけられたこのプロジェクトは、使用済み食器 を全体の2割程度まで粗く砕いて混ぜ込み、土と一緒にして7〜8マイクロメートルに粉砕。再生した食器は新たな土だけで作るよりも環境負荷が少なかったと いう。同プロジェクトで作った製品は01年度のグッドデザイン賞「エコロジー・デザイン賞」などを受賞した。
 使用済み食器を受け入れている「ヤ マカ陶料」(岐阜県多治見市)によると、全国の消費者から送料を自己負担して送られてくる使用済み食器は年間40〜50トンに上り、年々増える傾向にある という。中には、「ありがとうございました」との手紙と共に菓子を同封して送ってくる消費者もいるという。

 食器のリサイクルを嫌がる消費者はい ないのか。加藤誠二副社長も当初は心配だったという。ところが、あるイベントで出展していたら、お客さんからラーメン屋を引き合いに「前の人が食べたどん ぶりでみんな食べるんだから大丈夫」と励まされた。「この話は分かりやすい説明でしょ」と、加藤さんはほほ笑む。


 ◇地方自治体も悩み
 一般消費者と同じぐらい問い合わせの多いのが、ごみの処分に頭を悩ませる地方自治体だ。一般廃棄物最終処分場の残余年数は05年度に14・8年となっており、年々リサイクル量は増加しているものの自治体によっては頭の痛い問題だ。

 加藤副社長は「もともと土を粉砕する装置はあるので、追加コストは全くない。製品が消費者に認知されれば陶磁器の需要増につながるのではないか」とみている。

 アイトーはこれまでも独自の資源循環型ブランドを持ち、百貨店などでのイベントの際には使用済み食器を持参してもらい、金券などと引き換えたりしていた。また、社会貢献の一環として食器作りのノウハウを生かし、お年寄り向けの食べやすい食器の開発も進めている。

  アイトーの加藤裕彰社長は「わが社はこれまでも社会的に意味のあることにチャレンジしてきた。マータイさんが主導するMOTTAINAIキャンペーンは誰 にも分かりやすくメッセージ性がある取り組み。我々の製品が広く認知されることで資源循環型社会が構築されるよう期待している」と話している。
 (毎日新聞1月5日紙面から抜粋)

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マグカップ写真:ショールームに展示されたMOTTAINAIマグカップ=東京都内のアイトー本社で

2008.02.08

MOTTAINAI:BDF実験、4月スタート−−松戸で産官連携 /千葉

 <もったいない>
 ◇廃食用油回収し燃料に
 松戸市と同市の異業種交流グループ「松戸テクノプラザ」(28社、的場研二会長)は、家庭や事業所などで使用済みの天ぷら油(廃食用油)を回収して、ディーゼルエンジンの燃料として再生・活用する社会実験事業を4月から始めます。同市が進めている「もったいない運動」の一環で、地球温暖化防止対策として取り組みます。7日には、廃食用油をバイオディーゼル燃料(BDF)に精製、これを給油した市のごみ収集車を走らせるデモンストレーションを行いました。
 市によると、廃食用油の回収から販売まで一貫して行うのは県内初。産官が連携するのも特徴とのことです。
 計画では、松戸テクノプラザが協同組合か事業会社を設立し、市内の飲食店や小中学校から廃食用油を買い取り、市は協力町会から無償で回収します。
 これを、市内の表具製造会社社長で発明家でもある大久保敏行さん(松戸テクノプラザ副会長)が開発したBDF製造装置で精製。できた燃料は市や事業所が買い、軽油に混ぜて燃料として利用します。廃食用油からは、ほぼ同量のBDFができ、軽油の8割程度の価格で販売する予定です。
 松戸市で排出される廃食用油は推計で年間約125万リットル。この全量をBDFに加工し、その分の軽油利用を抑えれば、年間約3200トンの二酸化炭素削減につながるそうです。
 社会実験は1年間を予定し、回収や品質などの課題を検討した上で、本格的な事業化を目指します。大久保さんは「市内排出の廃食用油をほぼ全量回収し、加工・販売しても売上高は1億円程度。事業規模は小さいが、意義は大きい」と話しています。【長谷川力】
毎日新聞 2008年2月8日

2008.02.08

ローソン:境港産、カニたっぷり 県と提携、炒飯など限定販売へ 知事も試食 /鳥取

県と提携を結ぶ大手コンビニエンスストア「ローソン」が境港産ベニズワイガニを使ったオリジナル商品を作り、平井伸治知事が5日、県庁で試食しました。県内87店舗を含む中国・四国地方950店舗で今月中旬から期間限定で売り出されます。

県と同社は06年5月、県内製品のテスト販売などを行う業務提携を結び、07年3月には大規模災害時に生活物資を調達・供給する協定を締結しています。

開発したのは▽パスタ(発売期間12日〜3月3日)▽炒飯(チャーハン)(2月19〜25日)▽おにぎり(2月19日〜3月3日)▽押し寿司(ずし)(2月19日〜3月3日)−−で、ベニズワイガニを4・2トン使用。「境港産紅ズワイガニ使用」というシールを張り、認知度アップを図るそうです。

平井知事は炒飯が気に入った様子で「やみつきになる。卵がふんわりしてカニの味がしっかり出ている」と太鼓判を押し、「県の食材を全国に売り出していきたい」と述べました。中四国ローソン支社県庁駐在の今井隆也さんは「ベニズワイガニは本当はもっとおいしいということを胸を張って言う必要がある。ヒットすると自負している」と話しています。【山下貴史】

2008.02.08

スクランブル:「広島の味」 決め手は軟水にあり /広島

広島風お好み焼きの甘くてまろやかなソースにもみじ饅頭の甘いあん。こうした「広島の味」のカギは軟水に隠されていました。広島には「名水」と言われる水源が各地にあり、そのほとんどが軟水。県内で軟水を利用した製品作りに取り組む企業は数多く、広島国際学院大(安芸区)の佐々木健教授=生物環境化学=は「広島名物の陰に軟水あり」と話しています。【下原知広】

 ◇コク・うま味引き出す−−広島国際学院大・佐々木教授
 軟水とは、水に含まれるマグネシウムやカルシウムなどミネラル分の総量(硬度)が1リットルあたり50ミリグラム以下の“柔らかい”水。

佐々木教授らが96年に行った実験で、水のミネラル分が高くなると、昆布やかつお節から出るうま味成分のグルタミン酸などの溶出量が少なくなることがわかりました。昆布では、硬度0(純水)の水1リットルでは、グルタミン酸約160ミリグラムがしみ出ていたのに対し、約300ミリグラムのミネラル分が含まれるとグルタミン酸の溶出は100ミリグラムに低下したそうです。ミネラル分の少ない軟水が、和食のだしをとるのに最適で、うま味を十分引き出せることを裏付けているといいます。

宮島が発祥とされるもみじ饅頭(まんじゅう)でも軟水が活躍。最大手の「にしき堂」(東区)は、約25年前からあん作りに軟水を利用。本社から約7キロ離れ、豊富な軟水がわき出る海田町にあん専用工場を建設しました。また、お好み焼き用ソースで知られるオタフクソース(西区)も原料となる酢に軟水を使用しています。三原市大和町の酢の醸造工場には軟水の地下水源があり、年間約9500キロリットルの酢を生産し、お好み焼きや焼きそば用のソース原料に使われています。独特のコクを出すのに役立っているそうです。
 佐々木教授は「関東のうどんのだしが濃く、関西のだしが薄いのは水の硬度の差に理由がある。食文化に水は大きく影響している」などと話しています。
毎日新聞 2008年2月7日

2008.02.07

私のMOTTAINAI:ICI石井スポーツ主任・寺田進一さん /栃木

<もったいない>
 ◇道具は手入れして長く使って−−寺田進一さん(40)
 「新品を買うのも良いけれど、できるだけ長く使ってもらいたい」。商品のメンテナンスや修理に取り組んでいます。

 ICI石井スポーツでは、登山・スキー用品やウオーキングシューズなどを販売しています。自身もスキー歴20年、山スキーは10年前から始めました。「まだ使えそうなものでも捨ててしまうのはもったいない」

 スキーのストックが曲がったり、破けてしまったウエアは店で修理しています。また、道具を長持ちさせるコツがあります。革靴は帰ってきて汚れを落とし、クリームを塗って保管。泥を付けたままだと革が痛み、消耗が激しいそうです。「長く使える物はぜひ、手入れをしてほしい」と話しています。

 店で直せない場合、メーカーに送ることも可能です。問い合わせは同店へ(電話028・639・9650)。【中村藍】

2008.02.07

えどがわ区民大会、ニコルさんも講演−−来月8日 /東京

<もったいない>
 NPO法人えどがわエコセンターと江戸川区は3月8日、都営新宿線船堀駅前の「タワーホール船堀」(同区船堀4の1)で、「第2回もったいない運動えどがわ区民大会」を開きます。

 作家のC・W・ニコルさんが「“もったいない”私が愛する日本の心」と題して記念講演するほか、さまざまな環境に優しい取り組み「もったいない運動えどがわ」の表彰式もあります。

 展示ホールでは、もったいないグッズやマイバッグコンクールの出品作品の展示、はし袋の作成体験コーナーなどもある。イベントはすべて無料。3歳以上の子供を対象にした無料託児サービスも。

 締め切りは15日(必着)。申し込み多数の場合は抽選。申し込み・問い合わせは、えどがわエコセンター(03・5659・1651)。

2008.02.06

マイ箸持参のお客様は特別サービス!/宇都宮

<もったいない>
 ノーベル平和賞を受賞したケニアの前副環境相、ワンガリ・マータイさんが主唱する「もったいない運動」のグッズを常設販売する 県内初の店舗が、宇都宮市内に登場した。

「もったいないグッズ」を扱うのは、同市仲町の盛岡じゃじゃ麺(めん)専門店「じゃじゃえ」。前田悟志店長 (30)は「エコライフはかっこいい。そんな思いをぜひ広めたい」と話している。【小野博宣】


◇宇都宮の前田さん、マイ箸使用でサービスも
  同店は、昨年10月に開店。店内の壁を水墨画のようなデザインにするなど、若者を意識した店づくりを心掛けている。前田さんがもったいない運動に注目した のは、宇都宮市が同運動に積極的に取り組んでいるため。「私の店でも毎日たくさんの割りばしを捨てている。なんとか減らせないか」と考えていた。

 このため、もったいないグッズでも人気の高い「マイ箸(はし)」を置くことを決めた。来店した客にマイ箸を購入した上で使ってもらう狙いだ。また、マイ箸持参の客に、たまごスープの「チータンタン」(100円)を無料にする。

 サイズの違う「エコバッグ」や、ケニアの天然素材を使ったバンド「もったいない サンクス バンド」も置いた。バンドは丈夫なサイザル麻を使い、携帯電話のストラップとしても使える。いずれのグッズも1000円以下と、求めやすい。

 店頭には先月29日に並べた。今後は品数を増やすとともに、もったいない運動をアピールするポップも店内に設置する予定だ。前田さんは「じゃじゃ麺をマイ箸で食べて」と話している。月曜定休。

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写真=マイ箸とエコバッグを手にする前田悟志店長

2008.02.06

日仏小学生『MOTTAINAI』テレビ討論会

欧州連合(EU)の中心都市で環境先進都市として有名な仏ストラスブール市と群馬県板倉町の小学生をインターネットで結び、暮らしの中の「MOTTAINAI」について話し合うテレビ討論会が1日、開かれた。

多くの子どもが古着や本、給食の食べ残しなどについてお互いの国の習慣や取り組みを紹介し、文化の違いにどっと歓声が沸くなどおおいに盛り上がった=写真

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 討論会はストラスブール市の大学と交換留学を行っている東洋大の地域活性化研究所(群馬県板倉町)の呼びかけに同じ町内の町立東小とストラスブール市立サンジャン小が応じて実現。両校の5年生計60人余りがウェブカメラを使ってお互いの顔を見ながら意見交換した。

 フランスから日本にいたことがある日系のマイコさんが「日本では教科書をいっぱいもらったけど、どうするの?フランスでは学校に返します」と質問、東小のサノくんが「最後は捨てます」と答えると、双方から「もったいない」と歓声が上がった。

 日本でハイブリッドカーの人気があることを紹介したのに対し、サンジャン小の男の子は「それは電気をたくさん使うんじゃないの?」と疑問の声が上がった。また、日本のお風呂について「体は風呂桶の外で洗い、残り水は洗濯に使う」と紹介すると、画面の向こうで「それはいいかもね」と声が上がった。

 東小ではこの日のために、グループごとに暮らしの中にある「MOTTAINAI」を見つけ出して持ち寄り、なぜそう思うのか、どうすればいいのかをまとめた。紙の無駄遣いについて発表した子どもたちは「紙をつくるために木を切ってしまい地球から緑が減っているので、1日に使う紙の枚数を決めるべきだ」などと訴えた。

 ストラスブール市は斬新なデザインのLRT(次世代型路面電車)を核とし、マイカーの乗り入れ規制などを組み合わせたまちづくりで独フライブルクと並ぶ環境先進都市。サンジャン小の子どもたちは「車に乗らずに自転車か公共の乗り物を使う」と宣言していた。

 当日の模様は、地元アルザスTVの夕方のニュースで紹介され、翌日のアルザス地方の地元紙「DNA」の朝刊にも「日本に通じた!!」などという見出しで大きく取り上げられた。

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 東洋大や東小では、子どもたちが日仏でまとめた提言を両国の環境相に送るとともに、今後も交流を続けることにしている。

【山本建】

2008.02.04

アフリカ開発会議にマータイさん招聘

政府は、5月末に横浜市で開く「第4回アフリカ開発会議」(TICAD4)にノーベル平和賞受賞者で前ケニア副環境相、ワンガリ・マータイさんを招待することを決めました。マータイさんのほかにも世界の著名人を集め、親善大使には女優の鶴田真由さんを起用する方針です。

TICADは93年から5年おきに日本政府が国連などと共催。今年は7月の北海道洞爺湖サミットでもアフリカ開発が主要議題になるため、5月の会議の成果がこれまで以上に重視されています。マータイさんのほかには、アフリカの貧困問題に積極的なロックバンド「U2」のボーカリスト、ボノさん、世界の貧困解消に向けた「国連ミレニアム・プロジェクト」で代表を務めたジェフリー・サックス米コロンビア大教授らの参加が決まりました。



MOTTAINAI