2007.11.19
森の“聞き書き”甲子園/山梨
◇森の名人「100人」を取材
日本の山村で受け継がれてきた名人の技や知恵を高校生が書き残す「森の“聞き書き”甲子園」で、県立農林高・森林科学科3年の望月新太さん(17)が、身延町西島の手すき和紙職人、笠井啓久(ひろひさ)さん(74)の仕事場を訪れ、取材を進めています。後継者問題も取材した望月さんは「私のリポートで、和紙を作りたいという人が増えるとうれしい」と意気込んでいました。
「甲子園」は、伝統的な狩りを行うまたぎや木材加工で熟練の技を持つ職人ら、林野庁の外郭団体が選定する「森の名手・名人100人」に、公募で選ばれた高校生が聞き書きしてまとめます。今年が6回目で、同甲子園のホームページ上で来年3月に優劣を付けず紹介します。
西島地区の手すき和紙は約430年前、戦国武将・武田信玄の部下が静岡県の和紙製法を持ち帰ったのが始まりとされ、現在は書道用紙として重宝されています。
笠井さんは創業120年の和紙製造会社「山十製紙」の職人で和紙を55年間すき続け、「100人」に今年選ばれました。和紙をすいたり干す職人が激減し、同地区の和紙製造会社は「ここ20年で3分の1に減った」(同社)そうです。
「甲子園」には県内から望月さんのほか、同科3年の深沢幸久さん(17)と県立北杜高・総合学科3年の小須田美季さん(17)が選ばれ、「100人」に認定された甲州市塩山上萩原の木工制作職人と長野県御代田町の造林・森林ガイドを取材しています。
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