MOTTAINAI通信

2008.05.23

豪州で消灯イベント 結果報告

世界40カ国・5,000万人以上が参加

【シドニー・川口麻衣子】今年で2回目となる環境イベント「アース・アワー(Earth Hour)」が、3月29日20時〜21時(現地時間)に開催されました。 初回の昨年はシドニー市民220万人の参加でしたが、今年は世界約40カ国(内正式参加都市は28都市)から5,000万人以上が参加しました。

<before(川口さん提供)>


<after(同提供)>


アース・アワーを企画したWWFオーストラリアのグレッグ・ボーン氏は370以上もの都市や街が参加したことをうけて、「世界各国から一般市民、企業、地域そして行政がこのイベントに協力してくれてとても嬉しく思う。アース・アワーをきっかけに、政治家の皆さんには自信を持って地球温暖化対策に取り組んで欲しい。」とコメントを残しています。

エナジー・オーストラリアの調べによると、シドニー中心地では昨年の数値を下回る8.4%の電力消費量の削減にとどまりました。しかし、AMRインターラクティブの調べによると、郊外を含めるシドニー全体では、昨年を上回る59%、首都キャンベラでは73%の成人(18歳以上)が参加し、ACT州全体で約11.4%の電力消費量の削減に成功しました。

オペラハウスを始めとするランドマークが各都市で消灯され、9割以上の上場企業もこれに協力し、イベントにちなんでキャンドルディナーを提供するレストランやバーもありました。郊外でもグリーン電力を使って屋外で映画を上映したり、住民を集めてアコースティックギターの演奏を聴きながらピクニックディナーを楽しんだりと、地域ごとでさまざまな催しが行われました。


<アース・アワーで暗闇を楽しむオーストラリアの人々(同提供)>

国外では、観光地として有名なナイアガラの滝やアメリカの連邦刑務所の跡地であるアロカトラズ島、チャールズ皇太子のハイグローブ・ハウスが消灯されるなど、メディアでも大きく紹介されました。また、イスラエルのテル・アビブではユダヤ教の安息日に重なる土曜日ではなく代替の日にアース・アワーが実施されました。これは内戦が続くイスラエルでさえ、地球温暖化問題を深刻に捉えているということを表わしています。

今年は世界規模にまで発展したアースアワー。地球温暖化問題に関する人々の意識を高めるとともに、一人一人の取り組みが地球を守ることに繋がるということを国境を超えて伝えられたのではないでしょうか。

2008.03.12

豪州で消灯イベント・世界10カ国24都市で開催

豪州からチームMOTTAINAI発の投稿です。
日本でも毎年6月に消灯イベントを実施していますが、オーストラリアでは今年2回目。消灯イベントは世界に広がりつつあるようです。

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【オーストラリア・川口麻衣子】

今年で2回目となる環境イベント「アース・アワー(Earth Hour)」が、シドニーを含む24主要都市で3月29日20時〜21時(現地時間)に開催されます。 

「アース・アワー」とは、1時間電気を使わないことで地球温暖化防止への認識を広げることを目的として、WWF(世界環境保護基金)オーストラリア支部が企画した消灯イベントです。

より多くの人に地球温暖化問題に関心を持ってもらうため、2005年にタイ政府が自国で行った節電キャンペーンをヒントにアイデアが生まれました。日本でもブラックイルミネーションという節電キャンペーンが数年前から実施されています。

昨年は、地元紙シドニー・モーニング・ヘラルドと協同でシドニーの企業と地域住民に呼びかけた結果、220万人の市民、2,200の企業が1時間の消灯に参加し、シドニー中心地で10.2%のエネルギー消費量の削減に成功しました。 二酸化炭素排出量の削減に例えると、約5万台の車が1時間道路から姿を消したことに相当します。

この成功は国内だけでなく海外でも大きく取り上げられ、今年は国際イベントとして24主要都市で開催されることになりました。今年はどれぐらい二酸化炭素を減らすことができるでしょうか。

以下が開催都市です(2月20日付)。

ダブリン(アイルランド)
アトランタ、サン・フランシスコ、シカゴ、フェニックス(アメリカ)
テル・アビブ(イスラエル)
シドニー、パース、メルボルン、キャンベラ、ブリスベン、アデレード(オーストラリア)
オタワ、トロント、バンクーバー、モントリオール(カナダ)
バンコク(タイ)
コペンハーゲン、オルフス、オールボルグ、オーデンセ(デンマーク)
クライストチャーチ(ニュージーランド)
スバ(フィジー)
マニラ(フィリピン)


参考文献:
Earth Hour, 参照2008-02-24

WWF-Australia, 参照2008-02-21

The Sydney Morning Herald, “Switch-off goes global”, 2008-02-06, p14

Katelyn John 2007, Sydney’s switch-off better than expected, news.com.au, 参照2008-01-30

2008.01.24

政権交代で地球温暖化に前向き、 一方で情報不足への不満も/豪州

昨年末に発足した<チームMOTTAINAI>の会員の方から、地球温暖化問題に関するオーストラリアの最新情報が寄せられました。
【オーストラリア・川口麻衣子】

昨年11月に発足したケビン・ラッド首相率いる新政権は、選挙で公約していた京都議定書を翌12月に批准しました。11年半に及んだハワード前政権では、1997年に京都議定書に調印はしたものの批准はせず、世界中の環境NGO(非政府組織)から地球温暖化問題に後ろ向きとの批判を受けていました。

前政権は、インドや中国など急速な経済成長を遂げる国が批准しないこと、また、主要産業である鉱業への経済的影響を懸念したことからこうした姿勢をとってきたとされています。

地球温暖化への対応を180度転換したラッド新政権ですが、オーストラリア国民は地球温暖化についてどのように認識しているのでしょうか。

約1年前にCoredataとNews.com.auが協同実施した世論調査では、ほとんどの回答者はハワード政権の環境問題への取り組みを疑問視しており、京都議定書については70%近くが批准すべきと答え、より厳しい政策が必要と答えた人が82%にも及びました。一方で75%が気候変動や温暖化に不安を感じているが、過半数以上は情報が乏しいと答えています。

Daily Telegraphの昨年10月31日の記事でも、京都議定書に関してはその詳細を知らない人がほとんどであると発表されました。

 ここ数年の記録的な干ばつが国民の私生活に直接影響を及ぼしていることから、温暖化への関心は確実に高まっています。しかし、前述の世論調査をみても、国際的な取り決めを含む地球温暖化に関する情報が国内ではまだまだ不足していると感じます。

080123Sydney.JPG
写真:地球温暖化対策で変化の兆しがみえるオーストラリア=シドニー・ダウンタウンで山田茂雄写す。

参考文献:
Ashley 2007, Kyoto Protocol, actnow.com.au, 参照2008-1-12

Leticia Makin 2007, Climate change ‘a bigger worry than terror’, news.com.au, 参照2008-01-13



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